台湾旅行のネット、無料Wi-Fiだけで足りる?eSIM・ローミング比較【2026年最新】

台湾の通信手段の記事アイキャッチ。無料Wi-Fiがあるから平気だと思っていたのに困る場面をきっかけに、eSIM・モバイルWi-Fi・楽天モバイルのどれを選ぶかを解説する

台湾旅行の準備で後回しになりがちなのが、現地でスマホをどうつなぐかです。台湾は無料Wi-Fiが充実している国なので、「わざわざ用意しなくても何とかなるのでは」と考える人も多いと思います。実際、座ってしまえば困る場面は多くありません。

かぬ
かぬ

じゃあ何も準備しなくていいってことですか?

すぬ
すぬ

そうとも言い切れないんです。通信が要るのは、たいてい座っていないときなので。

バスの到着時刻をアプリで確かめるとき、桃園空港に着いて市内までの行き方を調べるとき、九份からの帰りの足を探すとき——どれも歩きながら、あるいは待ちながらスマホを見る場面です。無料Wi-Fiはこういうときにこそ届きません。

この記事では、台湾で使える通信手段を料金の実額つきで比べます。すぬ夫婦は台湾旅行で楽天モバイルの海外ローミングをそのまま使ったので、その実際もあわせて書きます。結論の目安はこうです。

こんな人向いている手段費用の目安
ひとり旅・追加料金なしのローミングがあるそのまま使う追加0円(容量は契約による)
ひとり旅・ローミングが有料か容量不足eSIM700円〜3,000円
2人以上・PCも使う・長期モバイルWi-Fiレンタル1日あたり数百円〜

以下、それぞれの根拠を順に説明します。料金はすべて2026年8月26日時点で各社の公式ページを確認した実額です。

まず確認:いま使っているスマホが、そのまま台湾で使えるかもしれません

新しく何かを契約する前に、いま契約しているキャリアの海外ローミングの条件を確認してください。海外ローミング自体はほとんどのキャリアにありますが、追加料金がかかるかどうかはキャリアによってまったく違います。1日あたり数千円かかるところもあれば、追加料金なしで使えるところもあります。

すぬ夫婦は台湾で、楽天モバイルのローミングをそのまま使いました

すぬ夫婦が台湾旅行で使ったのは、楽天モバイルの海外ローミングです。現地に着いてからアプリで海外ローミングをONにしただけで、SIMの入れ替えも、Wi-Fi端末の受け取りも、eSIMの事前設定もしていません。

かぬ
かぬ

追加でお金はかからなかったんですか?

すぬ
すぬ

かかりませんでした。無料で使える2GBの枠に収まったので、旅行中の通信費は実質0円です。準備の手間も3つの中でいちばん軽かったです。

電波についても、困った場面はありませんでした。台北の市内でも、市外へ移動したときも、普通に使えています。

かぬ
かぬ

つまり、特に何も準備しなくてよかったってことですか?

すぬ
すぬ

結果としてはそうなりました。ただ、それは出発前に自分の契約が対象国に入っているかを確かめたからです。そこだけは先にやっておいてください。

すぬ夫婦はモルディブで、楽天モバイルのローミング対象国ではないと気づかないまま現地に着き、急きょeSIMを契約したことがあります。台湾は対象国なので同じことは起きませんが、確認そのものは1分で済みます。

追加料金なしで使える代表例:楽天モバイルとahamo

ここでは追加料金なしで使える代表例として、楽天モバイルとahamoの条件を挙げます。この2社が唯一の選択肢というわけではないので、まずは自分の契約がどちらのタイプかを確かめるのが先です。

かぬ
かぬ

同じ「追加料金なし」でも、中身は同じなんですか?

すぬ
すぬ

それが、かなり違うんです。使えるデータ量が2GBと30GBで、15倍ちがいます。

楽天モバイル(Rakuten最強プラン)ahamo
追加料金なしで使えるデータ量2GB30GB
使い切ったあと最大128kbps最大1Mbps
日数の制限なし15日を超えると最大128kbps
制限の解除1GB 500円のデータチャージ帰国してデータ通信するまで解除されない
申し込み不要(アプリでONにするだけ)不要

どちらも公式の対応エリア一覧で台湾が対象に入っていることを確認しました(2026年8月26日時点)。ahamoは91の国・地域が対象です。

かぬ
かぬ

じゃあahamoのほうが圧倒的にいいってことですか?

すぬ
すぬ

データ量だけ見ればそうです。ただahamoには15日の壁があって、16日目からは最大128kbpsに落ちます。しかも帰国してデータ通信するまで戻りません。3泊4日が多い台湾旅行なら、この差はほぼ効いてきません。

いま使っているキャリアに、追加料金なしのローミングが無い場合。旅行のたびに数千円を払うのが惜しければ、次に見るのはeSIMです。1回の旅行で使う分だけを買えるので、キャリアを乗り換えなくても済みます。「旅行のたびに通信のことを考えたくない」なら、上の2社のような追加料金なしのプランへ乗り換えるのも一手です。

すぬ夫婦が実際に使ったのはこれ

データをたくさん使うなら

この2社は料金プランそのものも競合していて、海外での使い勝手だけでなく国内の料金や通信品質でも選び方が変わります。どちらに乗り換えるか迷っている場合は、2社を正面から比べた記事があります。

2026年8月12日 【2026年最新】楽天モバイルとahamo、海外で得なのはどっち?海外ローミング料金を比較 続きを読む »

2GBで足りる? 足りない? 台湾旅行での使い方別の目安

ここは楽天モバイルを使っている人向けの話です。ahamoの30GBなら、以下はほぼ気にしなくて構いません。

楽天モバイルの2GBという枠は、使い方によって「十分」にも「まったく足りない」にもなります。台湾旅行でありがちな使い方で整理すると、こうなります。

使い方2GBで足りるか
Google マップで経路を調べる◎ 足りる。地図は事前ダウンロードでさらに節約できる
バスアプリで到着時刻を確かめる◎ 足りる。文字と地図が中心
翻訳アプリでメニューや原材料を読む◎ 足りる。カメラ翻訳も画像を送るだけ
LINE・メールのやりとり◎ 足りる
写真をその場でSNSにアップ△ 枚数しだい。動画付きだと一気に減る
動画を見る・音楽をストリーミング再生× 足りない
PCやタブレットにテザリング× 足りない
楽天モバイルの海外ローミング2GBの目安。地図・バスアプリ・翻訳アプリは2GB以内、写真の毎日アップ・動画視聴・PCへのテザリングは2GBを超える
2GBという線を、どの使い方が越えるか
すぬ
すぬ

地図・バスアプリ・翻訳・LINEが中心なら2GBで足ります。すぬ夫婦もこの使い方で足りました。逆に「移動中に動画を見たい」「PCで仕事もする」なら、最初から別の手段を選んだほうが安全です。

2GBでは足りない、でも身軽に行きたい人へ:eSIM

eSIMは、スマホの中に現地用の回線を追加する仕組みです。受け取りも返却もいらず、荷物が1グラムも増えません。空港のカウンターに並んでSIMカードを買う必要もないので、ひとり旅で、ローミングの2GBでは足りない人に向いています。

Airaloの台湾向けプラン(2026年8月26日時点)

期間容量価格
3日1GB700円
3日3GB1,400円
7日3GB1,500円
7日5GB1,850円
7日10GB2,900円
15日5GB1,900円
15日10GB2,950円
30日5GB2,000円
30日10GB3,150円

データ量を気にしたくない人向けに、無制限プランもあります。3日2,050円/5日3,150円/7日4,850円/10日5,750円/15日8,050円/30日11,350円です。

かぬ
かぬ

3泊4日なら、3日3GBで1,400円くらいですね。

すぬ
すぬ

はい。ただしeSIM対応のスマホであること、そして出発前に設定を済ませておくことが条件になります。

すぬ夫婦はモルディブでAiraloのeSIMを使ったことがあります。日本語のサポートを重視するなら、トリファという選択肢もあります。

アプリだけで完結させたいなら

日本語サポートを重視するなら

2人以上・PCも使うなら:モバイルWi-Fiレンタル

端末1台を複数人・複数端末で共有できるのがモバイルWi-Fiレンタルです。ふたり旅ならひとり分の料金で済む計算になりますし、eSIMや海外ローミングと違って、PCやタブレットも同時につなげます。

一方で、デメリットもはっきりしています。端末とケーブルを持ち歩くことになり、充電も必要です。受け取りと返却の手間もかかります。

失敗談:空港受け取りにして、搭乗時刻に間に合うか焦りました

すぬ夫婦は別の旅行でモバイルWi-Fiをレンタルしたことがあり、そのときは出発当日に空港カウンターで受け取る方法を選びました。これが失敗でした。広い空港のなかでレンタルカウンターの場所がすぐに分からず、搭乗時刻に間に合うかどうか本気で焦りました。

成田も羽田もターミナルが複数あり、Wi-Fiレンタルのカウンターは出発ロビーの端や地下階にまとまっていることが多いです。受け取り自体は数分で終わるのですが、「カウンターを探す時間」と「そこに並ぶ列」は予約画面のどこにも書かれていません。チェックインや手荷物預けの動線とも重なるので、想像よりずっと時間を取られます。

すぬ
すぬ

次にレンタルするなら、迷わず自宅への宅配受け取りにします。空港受け取りにするなら、いつもより30分早く空港に着くつもりで動いてください。

複数人での旅行や、PCを使う予定がある場合はこちらが候補になります。

複数人・PCも使うなら

台湾で通信を使うときに知っておきたいこと

無料Wi-Fiは本当に充実している。ただし「座っているとき」限定です

台湾には政府が運営するiTaiwanと、台北市のTaipei Freeがあり、空港・MRTの駅・公共施設などで無料Wi-Fiが使えます。コンビニやカフェ、ホテルのWi-Fiも普及していて、腰を落ち着けてしまえば通信で困る場面はほとんどありません。この点は、台湾がほかの国よりはっきり恵まれているところです。

問題は、通信が必要になるのはたいてい座っていないときだということです。バス停で次の便を待っているとき、駅から店までの道が分からなくなったとき、予定より早く観光が終わって次の行き先を探しているとき。どれも駅や店の中ではなく、路上にいる時間です。無料Wi-Fiは補助として数えて、主軸にはしないほうが安全です。

路線バスは、アプリが前提の乗り物です

台湾の路線バスは、アプリでリアルタイムの到着時刻を見ながら待つのが当たり前になっています。紙の時刻表を頼りに立っていると、あと何分で来るのかが最後まで分かりません。バスを使う予定があるなら、通信は「あったほうがいい」ではなく前提だと考えてください。

2026年8月8日 【2026年最新】台湾のバスアプリ完全ガイド〜乗り方・運賃・QRコード決済まで〜 続きを読む »

桃園空港に着いた直後が、いちばん通信が要る時間帯です

空港のWi-Fiは使えますが、市内へ向かうMRTやバスに乗ってしまえばそこで切れます。到着ロビーで経路を調べ、そのまま移動しながら乗り換えを確認する——この最初の1時間が、台湾旅行でいちばん通信を必要とする時間です。

2026年8月8日 【2026年最新版】台湾の電車の乗り方徹底解説 台北観光はこれで完璧! 続きを読む »

現地SIMを空港で買う手もあるが、ひと手間かかる

桃園空港の到着ロビーには中華電信・台湾大哥大・遠傳電信のカウンターがあり、プリペイドSIMをその場で買えます(購入にはパスポートが必要です)。ただし到着後にカウンターを探し、SIMを入れ替え、日本のSIMを失くさないよう保管する手間がかかります。深夜着の便だとカウンターが閉まっていることもあります。いま使っているキャリアがそのまま使えるなら、わざわざこの手間をかける理由はありません。

【まとめ】台湾の通信手段は、人数と使う量で決まる

台湾の通信手段の選び方フローチャート。2人以上ならWiFiレンタル、ひとりで海外ローミングが追加料金なしならそのまま使う(楽天モバイル・ahamoなど)、追加料金がかかるならeSIM
まず「何人で使うか」から決めると迷わない

最後にもう一度、選び方を整理します。

条件選ぶもの理由
ひとり旅・追加料金なしのローミングがあるそのまま使う準備がほぼ不要。すぬ夫婦は楽天モバイルの2GBで足りた
ひとり旅・ローミングが有料か、容量が足りないeSIM荷物が増えない。3日3GBで1,400円から
2人以上・PCも使う・長期滞在モバイルWi-Fiレンタル1台を複数人・複数端末で共有できる
すぬ
すぬ

順番としては、まず「何人・何台で使うか」。ここでWi-Fiレンタルかそれ以外かがほぼ決まります。そのうえでひとり旅なら、いまのキャリアのローミングが追加料金なしで足りるかを確かめる——この2段階です。

eSIM・モバイルWi-Fi・海外ローミングの違いそのものをもう少し詳しく知りたい場合は、3つの方式を比べた記事も用意しています。

2026年8月5日 【海外旅行の通信】eSIMとモバイルWi-Fi、どっちがおすすめ? 続きを読む »

料金は変わることがあります。この記事の数字は2026年8月26日時点で各社の公式ページを確認したものなので、申し込み前に最新の条件をご確認ください。