ベトナム旅行の準備で後回しになりがちなのが、現地でスマホをどうつなぐかです。ベトナムはタクシーの代わりに配車アプリのGrabを使う場面が多く、Google マップで店を探すのも、翻訳アプリを開くのも、ぜんぶ通信があってこそ成り立ちます。むしろヨーロッパ旅行より、通信が無いと動けない場面が多い国です。

eSIM、Wi-Fiレンタル、海外ローミング、現地SIM……多すぎて選べません!

実は、ひとり旅か2人以上かでほぼ決まります。しかもベトナムなら、いま使っているスマホがそのまま使える可能性が高いですよ。
この記事では、ベトナムで使える通信手段を料金の実額つきで比べます。すぬ夫婦はベトナム旅行で楽天モバイルの海外ローミングをそのまま使ったので、その実際もあわせて書きます。結論の目安はこうです。
| こんな人 | 向いている手段 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ひとり旅・追加料金なしのローミングがある | そのまま使う | 追加0円(容量は契約による) |
| ひとり旅・ローミングが有料か容量不足 | eSIM | 700円〜3,000円 |
| 2人以上・PCも使う・長期 | モバイルWi-Fiレンタル | 1日あたり数百円〜 |
以下、それぞれの根拠を順に説明します。料金はすべて2026年8月8日時点で各社の公式ページを確認した実額です。
まず確認:いま使っているスマホが、そのままベトナムで使えるかもしれません
新しく何かを契約する前に、いま契約しているキャリアの海外ローミングの条件を確認してください。海外ローミング自体はほとんどのキャリアにありますが、追加料金がかかるかどうかはキャリアによってまったく違います。1日あたり数千円かかるところもあれば、追加料金なしで使えるところもあります。
すぬ夫婦はベトナムで、楽天モバイルのローミングをそのまま使いました
すぬ夫婦がベトナム旅行で使ったのは、楽天モバイルの海外ローミングです。現地に着いてからアプリで海外ローミングをONにしただけで、SIMの入れ替えも、Wi-Fi端末の受け取りも、eSIMの事前設定もしていません。

追加でお金はかからなかったんですか?

かかりませんでした。無料で使える2GBの枠に収まったので、旅行中の通信費は実質0円です。準備の手間も3つの中でいちばん軽かったです。
電波についても、困った場面はありませんでした。旅行中はGrabも使いましたが、配車を呼ぶのも、ドライバーの現在地を追うのも、普通に動きました。

つまり、特に何も準備しなくてよかったってことですか?

結果としてはそうなりました。ただ、それは出発前に自分の契約が対象国に入っているかを確かめたからです。そこだけは先にやっておいてください。
すぬ夫婦はモルディブで、楽天モバイルのローミング対象国ではないと気づかないまま現地に着き、急きょeSIMを契約したことがあります。ベトナムは対象国なので同じことは起きませんが、確認そのものは1分で済みます。
追加料金なしで使える代表例:楽天モバイルとahamo
ここでは追加料金なしで使える代表例として、楽天モバイルとahamoの条件を挙げます。この2社が唯一の選択肢というわけではないので、まずは自分の契約がどちらのタイプかを確かめるのが先です。

同じ「追加料金なし」でも、中身は同じなんですか?

それが、かなり違うんです。使えるデータ量が2GBと30GBで、15倍ちがいます。
| 楽天モバイル(Rakuten最強プラン) | ahamo | |
|---|---|---|
| 追加料金なしで使えるデータ量 | 2GB | 30GB |
| 使い切ったあと | 最大128kbps | 最大1Mbps |
| 日数の制限 | なし | 15日を超えると最大128kbps |
| 制限の解除 | 1GB 500円のデータチャージ | 帰国してデータ通信するまで解除されない |
| 申し込み | 不要(アプリでONにするだけ) | 不要 |
どちらも公式の対応エリア一覧でベトナムが対象に入っていることを確認しました(2026年8月8日時点)。ahamoは91の国・地域が対象です。

じゃあahamoのほうが圧倒的にいいってことですか?

データ量だけ見ればそうです。ただahamoには15日の壁があって、16日目からは最大128kbpsに落ちます。しかも帰国してデータ通信するまで戻りません。1〜2週間のベトナム旅行なら、この差はほぼ効いてきません。
いま使っているキャリアに、追加料金なしのローミングが無い場合。旅行のたびに数千円を払うのが惜しければ、次に見るのはeSIMです。1回の旅行で使う分だけを買えるので、キャリアを乗り換えなくても済みます。「旅行のたびに通信のことを考えたくない」なら、上の2社のような追加料金なしのプランへ乗り換えるのも一手です。
すぬ夫婦が実際に使ったのはこれ
データをたくさん使うなら
この2社は料金プランそのものも競合していて、海外での使い勝手だけでなく国内の料金や通信品質でも選び方が変わります。どちらに乗り換えるか迷っている場合は、2社を正面から比べた記事があります。
2026年7月26日
【2026年最新】楽天モバイルとahamo、海外で得なのはどっち?海外ローミング料金を比較
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2GBで足りる? 足りない? ベトナム旅行での使い方別の目安
ここは楽天モバイルを使っている人向けの話です。ahamoの30GBなら、以下はほぼ気にしなくて構いません。
楽天モバイルの2GBという枠は、使い方によって「十分」にも「まったく足りない」にもなります。ベトナム旅行でありがちな使い方で整理すると、こうなります。
| 使い方 | 2GBで足りるか |
|---|---|
| Google マップで経路を調べる | ◎ 足りる。地図は事前ダウンロードでさらに節約できる |
| Grabで配車を呼ぶ | ◎ 足りる。地図の読み込みが中心 |
| 翻訳アプリでメニューを読む | ◎ 足りる。カメラ翻訳も画像を送るだけ |
| LINE・メールのやりとり | ◎ 足りる |
| 写真をその場でSNSにアップ | △ 枚数しだい。動画付きだと一気に減る |
| 動画を見る・音楽をストリーミング再生 | × 足りない |
| PCやタブレットにテザリング | × 足りない |


地図・Grab・翻訳・LINEが中心なら2GBで足ります。すぬ夫婦もこの使い方で足りました。逆に「移動中に動画を見たい」「PCで仕事もする」なら、最初から別の手段を選んだほうが安全です。
2GBでは足りない、でも身軽に行きたい人へ:eSIM
eSIMは、スマホの中に現地用の回線を追加する仕組みです。受け取りも返却もいらず、荷物が1グラムも増えません。空港のカウンターに並んでSIMカードを買う必要もないので、ひとり旅で、ローミングの2GBでは足りない人に向いています。
Airaloのベトナム向けプラン(2026年8月8日時点)
| 期間 | 容量 | 価格 |
|---|---|---|
| 3日 | 1GB | 700円 |
| 3日 | 3GB | 1,250円 |
| 7日 | 3GB | 1,350円 |
| 7日 | 5GB | 1,700円 |
| 7日 | 10GB | 2,850円 |
| 15日 | 5GB | 1,750円 |
| 15日 | 10GB | 2,950円 |
| 30日 | 5GB | 1,850円 |
| 30日 | 10GB | 3,000円 |
データ量を気にしたくない人向けに、無制限プランもあります。3日1,950円/5日3,100円/7日4,500円/10日5,750円/15日8,000円/30日11,450円です。

1週間で5GBが1,700円なら、けっこう安いですね。

そうなんです。ただしeSIM対応のスマホであること、そして出発前に設定を済ませておくことが条件になります。
すぬ夫婦はモルディブでAiraloのeSIMを使ったことがあります。日本語のサポートを重視するなら、トリファという選択肢もあります。
アプリだけで完結させたいなら
日本語サポートを重視するなら
2人以上・PCも使うなら:モバイルWi-Fiレンタル
端末1台を複数人・複数端末で共有できるのがモバイルWi-Fiレンタルです。ふたり旅ならひとり分の料金で済む計算になりますし、eSIMや海外ローミングと違って、PCやタブレットも同時につなげます。
一方で、デメリットもはっきりしています。端末とケーブルを持ち歩くことになり、充電も必要です。受け取りと返却の手間もかかります。
失敗談:空港受け取りにして、搭乗時刻に間に合うか焦りました
すぬ夫婦は別の旅行でモバイルWi-Fiをレンタルしたことがあり、そのときは出発当日に空港カウンターで受け取る方法を選びました。これが失敗でした。広い空港のなかでレンタルカウンターの場所がすぐに分からず、搭乗時刻に間に合うかどうか本気で焦りました。
成田も羽田もターミナルが複数あり、Wi-Fiレンタルのカウンターは出発ロビーの端や地下階にまとまっていることが多いです。受け取り自体は数分で終わるのですが、「カウンターを探す時間」と「そこに並ぶ列」は予約画面のどこにも書かれていません。チェックインや手荷物預けの動線とも重なるので、想像よりずっと時間を取られます。

次にレンタルするなら、迷わず自宅への宅配受け取りにします。空港受け取りにするなら、いつもより30分早く空港に着くつもりで動いてください。
複数人での旅行や、PCを使う予定がある場合はこちらが候補になります。
複数人・PCも使うなら
ベトナムで通信を使うときに知っておきたいこと
Grabを使うなら、通信は「あったほうがいい」ではなく必須です
ベトナムでは流しのタクシーより配車アプリのGrabを使う場面が多く、これは通信がないと呼べません。地図上で現在地を指定し、ドライバーの現在地を追い、到着後にアプリで支払う——どの段階でも通信を使います。「ホテルのWi-Fiがあるから大丈夫」で準備を止めると、街に出た瞬間に困ります。
行き先の住所をベトナム語で正確に伝えるのも簡単ではないので、地図とアプリに頼れる状態にしておくのが結局いちばん確実です。
2026年7月24日
【ベトナム・ハノイ】トレインストリートの行き方&発車時刻を徹底解説!
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カフェのWi-Fiは充実している。ただし移動中は使えない
ベトナムはカフェやホテルの無料Wi-Fiが充実しています。座ってしまえば困ることは少ないです。ただし通信が必要になるのは、たいてい座っていないときです。Grabを呼ぶとき、店を探しているとき、道に迷ったとき。カフェのWi-Fiは補助として数えて、主軸にはしないほうが安全です。
現地SIMを空港で買う手もあるが、ひと手間かかる
ハノイのノイバイ空港やホーチミンのタンソンニャット空港には到着ロビーにSIM売り場があり、ViettelなどのプリペイドSIMをその場で買えます。ただし到着後にカウンターを探し、SIMを入れ替え、日本のSIMを失くさないよう保管する手間がかかります。深夜着だと売り場が閉まっていることもあります。いま使っているキャリアがそのまま使えるなら、わざわざこの手間をかける理由はありません。
【まとめ】ベトナムの通信手段は、人数と使う量で決まる

最後にもう一度、選び方を整理します。
| 条件 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| ひとり旅・追加料金なしのローミングがある | そのまま使う | 準備がほぼ不要。すぬ夫婦は楽天モバイルの2GBで足りた |
| ひとり旅・ローミングが有料か、容量が足りない | eSIM | 荷物が増えない。7日5GBで1,700円から |
| 2人以上・PCも使う・長期滞在 | モバイルWi-Fiレンタル | 1台を複数人・複数端末で共有できる |

順番としては、まず「何人・何台で使うか」。ここでWi-Fiレンタルかそれ以外かがほぼ決まります。そのうえでひとり旅なら、いまのキャリアのローミングが追加料金なしで足りるかを確かめる——この2段階です。
eSIM・モバイルWi-Fi・海外ローミングの違いそのものをもう少し詳しく知りたい場合は、3つの方式を比べた記事も用意しています。
2026年8月5日
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料金は変わることがあります。この記事の数字は2026年8月8日時点で各社の公式ページを確認したものなので、申し込み前に最新の条件をご確認ください。
