台湾旅行の準備で後回しになりがちなのが、現地でスマホのネットをどうするかです。台湾には政府の無料Wi-Fi「iTaiwan」があり、「わざわざ用意しなくても何とかなるのでは」と考える人も多いと思います。ただ、iTaiwanは公共施設の屋内向けで、多くは施設の開館時間しか使えません。
バス停で到着時刻をアプリで確かめるとき、桃園空港から市内への行き方を調べるとき、台北の外へ足を延ばして帰りの足を探すとき。どれも屋外で、歩きながらスマホを見る場面です。
この記事では、2024年の台湾旅行で楽天モバイルの海外ローミングをそのまま使った私たちの実際と、iTaiwan・桃園空港の現地SIMといった台湾ならではの選択肢を、公式の料金つきで比べます。結論の目安はこうです。
| こんな人 | 向いている手段 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ひとり旅・追加料金なしのローミングがある | そのまま使う | 追加0円(容量は契約による) |
| ひとり旅・ローミングが有料か容量不足 | eSIM | 650円〜4,750円 |
| データ使い放題がいい・現金で払える | 桃園空港の中華電信SIM | 4G 3日300元〜 |
| 2人以上で大容量・eSIMの設定が不安 | モバイルWi-Fiレンタル | 1日あたり数百円〜 |
料金はすべて各社の公式ページで確認した実額です(eSIMは2026年10月5日時点、そのほかは2026年8月26日時点)。
まず確認:いまのスマホのまま使えるか
台湾用に何かを契約する前に、いまのキャリアの海外ローミングで台湾が追加料金なしで使えるかを確かめてください。有料のキャリアだと1日あたり数千円かかることもあり、3泊4日の台湾旅行ならeSIMや空港SIMのほうが安く済みます。
私たちは台湾で楽天モバイルのローミングをそのまま使った
2024年の台湾旅行で、私たちは楽天モバイルの海外ローミングをそのまま使いました。現地でアプリから海外ローミングをONにしただけで、SIMの入れ替えも、Wi-Fi端末の受け取りも、eSIMの事前設定もしていません。

追加料金はかかっていません。台湾滞在中の通信は楽天モバイルの無料枠2GBに収まりました。
使ったのは、おもに次の3つの場面です。
- MRT(台北の地下鉄)の移動中:地下を走る区間でも、乗り換えや出口の確認に普通に使えました
- 台北の外へ出たとき:市内を離れても、地図が止まって困ることはありませんでした
- バスアプリと地図:バス停で到着時刻を見る、Google マップで経路を調べる、という使い方が中心でした
ただし、これは出発前に自分の契約で台湾が対象になっているかを確かめたからです。楽天モバイルは公式サイトで台湾を対象の国・地域に挙げています(2026年10月時点)。
追加料金なしで使える例:楽天モバイルとahamo
| 楽天モバイル(Rakuten最強プラン) | ahamo | |
|---|---|---|
| 追加料金なしで使えるデータ量 | 2GB | 30GB |
| 使い切ったあと | 最大128kbps | 最大1Mbps |
| 日数の制限 | なし | 15日を超えると最大128kbps |
| 制限の解除 | 1GB 500円のデータチャージ | 帰国してデータ通信するまで解除されない |
| 申し込み | 不要(アプリでONにするだけ) | 不要 |
どちらも公式の対応エリア一覧で台湾が対象に入っていることを確認しました(2026年8月26日時点)。ahamoは91の国・地域が対象です。

データ量はahamoが30GBと多い一方、16日目からは最大128kbpsに落ちます。3泊4日前後が多い台湾旅行なら、この差はほとんど効いてきません。
ドコモ・au・ソフトバンクなど主なキャリアの場合
楽天モバイルとahamo以外の主なキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクと、そのサブブランドのUQ mobile(au系)・ワイモバイル(ソフトバンク系))も、台湾で使える海外データ通信のサービスがあります。プランによっては追加料金なしで使えるので、出発前に自分のプランで確かめてください。
| キャリア | 追加料金なしで使える条件 | それ以外の料金(台湾) |
|---|---|---|
| ドコモ | ドコモ MAX・ポイ活 MAXは30GBまで | 世界そのままギガ 24時間980円 |
| au | 対象プランは毎月15日分 | au海外放題 予約で24時間800円・予約なしは1,200円 |
| UQ mobile | — | auと同じau海外放題 |
| ソフトバンク | プランにより3日〜1か月分(海外データ放題) | 海外あんしん定額 24時間980円 |
| ワイモバイル | シンプル系プランは11/18から毎月2GB | 海外あんしん定額 24時間980円 |
auとUQ mobileの「au海外放題」は、2027年2月1日から一律24時間980円に変わります。ワイモバイルは11月17日まで、海外あんしん定額を毎月6,860円分まで追加料金なしで使えます(出典:ドコモ・au・UQ mobile・ソフトバンク・ワイモバイル)。
いまのキャリアに追加料金なしのローミングが無いなら、次に見るのはeSIMです。
私たちが実際に使ったのはこれ
データをたくさん使うなら
2026年8月12日
【2026年最新】楽天モバイルとahamo、海外で得なのはどっち?海外ローミング料金を比較
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2GBで足りる? 足りない? 台湾旅行での使い方別の目安
台湾で楽天モバイルの2GBに収まるかどうかは、使い方しだいです(ahamoの30GBなら気にしなくて大丈夫です)。
| 使い方 | 2GBで足りるか |
|---|---|
| Google マップで経路を調べる | ◎ 足りる。地図は事前ダウンロードでさらに節約できる |
| バスアプリで到着時刻を確かめる | ◎ 足りる。文字と地図が中心 |
| 翻訳アプリでメニューや原材料を読む | ◎ 足りる。カメラ翻訳も画像を送るだけ |
| LINE・メールのやりとり | ◎ 足りる |
| 写真をその場でSNSにアップ | △ 枚数しだい。動画付きだと一気に減る |
| 動画を見る・音楽をストリーミング再生 | × 足りない |
| PCやタブレットにテザリング | × 足りない |


私たちの使い方(MRTの乗り換え確認・バスアプリ・地図)は2GBに収まりました。移動中に動画を見る、PCで仕事をする、という予定なら別の手段を選びましょう。
2GBでは足りない、でも身軽に行きたい人へ:eSIM
台湾向けeSIMは、安さならAiralo、日本語のサポートならトリファです。どちらも受け取り・返却がなく、出発前に設定まで済ませておけば桃園空港に着いた瞬間から使えます。
使えるのはeSIM対応で、SIMロックがかかっていないスマホです。iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」に「EID」(eSIMの識別番号)が表示されていればeSIM対応です。SIMロックの有無は契約中のキャリアで確認できます。
台湾向けeSIMの料金比較:Airaloとトリファ(2026年10月5日時点)
台湾向けの代表的なプランを、同じ日数・容量で並べました。
| 期間 | 容量 | Airalo | トリファ |
|---|---|---|---|
| 3日 | 1GB | 650円 | 790円 |
| 3日 | 3GB | 1,400円 | 1,760円※ |
| 7日 | 3GB | 1,500円 | 1,960円 |
| 7日 | 10GB | 2,850円 | 3,820円※ |
| 15日 | 10GB | 2,950円 | 3,900円※ |
| 30日 | 5GB | 1,950円 | 2,990円 |
| 30日 | 20GB | 4,750円 | 5,000円※ |
※はトリファの割引中の価格です(定価は3日3GBが2,200円、7日10GBが5,090円、15日10GBが5,200円、30日20GBが7,140円)。割引が終わると表より高くなるので、購入前に公式で確かめてください。
データ使い放題がいいなら、桃園空港の中華電信SIM(4G 3日300元)のほうが安く済みます。ただし台湾ドルの現金のみ・SIMの入れ替えが必要・到着後にカウンターで買うので、着いた瞬間から使いたい人や、日本で準備を済ませておきたい人はeSIMです。無制限のeSIMの料金は次のとおりです。
| 期間 | Airalo | トリファ |
|---|---|---|
| 3日 | 2,050円 | 2,970円 |
| 7日 | 4,400円 | 5,990円 |
| 15日 | 8,000円 | 11,990円 |
| 30日 | 11,250円 | 15,750円 |
Airaloは料金の安さ、トリファは日本語のサポートが強みです。トリファは日本の会社のアプリで、24時間365日、日本語のチャットで相談でき、回線を開通する前なら理由を問わず全額返金される「あんしんキャンセル保証」があります(2026年10月時点)。
料金はAiraloより高めですが、1日単位で日数を選べるので、たとえば台湾4泊5日なら5日ぶんだけを買えます。
料金を抑えたいなら
日本語サポートを重視するなら
現金で安く買うなら:桃園空港の中華電信SIM
桃園空港の第1・第2ターミナルの到着ロビーには、中華電信のカウンターがあります。旅行者向けのプリペイドSIMは日数ごとの定額で、データは使い放題です(4Gは3日と5日が同じ300元)。
| プラン | 料金 | データ |
|---|---|---|
| 4G 3日 | 300元 | 使い放題 |
| 4G 5日 | 300元 | 使い放題 |
| 4G 7日 | 500元 | 使い放題 |
| 5G 3日 | 500元 | 使い放題 |
| 5G 5日 | 600元 | 使い放題 |
| 5G 7日 | 800元 | 使い放題 |
注意点は、支払いが台湾ドルの現金のみであることです。到着したら先に両替を済ませておきましょう。また、日本のSIMカードを抜いて入れ替えるので、外したSIMを失くさないよう保管が必要です(出典:中華電信 Prepaid SIM for Taiwan)。
到着後に現金で買えて、データを使い放題で安く済ませたい人に向いています。
2人以上で大容量なら:モバイルWi-Fiレンタル
モバイルWi-Fiレンタルが向くのは、ふたり以上で動画やPCなど大容量を使う人と、現地でeSIMの設定をしたくない人です。1台を全員で共有でき、電源を入れるだけでつながります。ふたりとも無料ローミングがあって使う量も少ないなら、それぞれそのまま使えば十分です(私たちもそうでした)。1台を全員で共有できます。
デメリットは、端末の持ち歩きと充電、受け取り・返却の手間がかかる点です。
複数人・PCも使うなら
台湾で通信を使うときに知っておきたいこと
無料Wi-Fiだけで乗り切れるか、どの場面で通信が必要になるかを、台湾の事情に沿って整理します。
台湾の無料Wi-Fi「iTaiwan」:使える場所・時間・速度
iTaiwanは台湾政府(數位發展部)の無料Wi-Fiで、ネットワーク名(SSID)は「iTaiwan」です。公式FAQによると、要点は次のとおりです。
| 項目 | 公式の説明 |
|---|---|
| 使える場所 | 観光地・交通拠点・文化施設・役所など、公共施設の屋内 |
| 使える時間 | 施設の開館時間と同じ(鉄道駅と高速道路のサービスエリアは24時間) |
| 速度 | 平均約8Mbps。メールやWeb閲覧向け |
| 電波の届く範囲 | アクセスポイントから半径20mほど。屋内向け |
つまり、駅や施設の中で座って調べものをするには便利ですが、バス停や路上では頼れません。また公式FAQは、Wi-Fiが切れたときにスマホが自動でモバイル通信に切り替わり、料金がかかることがあると注意しています。ローミングが有料の契約なら、モバイルデータ通信をオフにしてから使いましょう(出典:iTaiwan FAQs・2026年10月時点)。
路線バスはアプリが前提
台湾の路線バスは、アプリでリアルタイムの到着時刻を見ながら待つのが当たり前になっています。紙の時刻表を頼りに立っていると、あと何分で来るのかが最後まで分かりません。バスを使う予定があるなら、通信は「あったほうがいい」ではなく前提だと考えてください。
2026年8月8日
【2026年最新】台湾のバスアプリ完全ガイド〜乗り方・運賃・QRコード決済まで〜
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桃園空港に着いた直後がいちばん通信が要る
空港のWi-Fiは使えますが、市内へ向かうMRTやバスに乗ってしまえばそこで切れます。到着ロビーで経路を調べ、そのまま移動しながら乗り換えを確認する——この最初の1時間が、台湾旅行でいちばん通信を必要とする時間です。
2026年8月8日
【2026年最新版】台湾の電車の乗り方徹底解説 台北観光はこれで完璧!
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【まとめ】台湾の通信手段は、人数と使う量で決まる

| 条件 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| ひとりで、ローミングが無料で使える | そのまま使う | 準備がほぼ不要。私たちは楽天モバイルの2GBで足りた |
| ひとり旅・ローミングが有料か足りない | eSIM | 荷物が増えない。3日3GBで1,400円から |
| データ使い放題がいい・現金で払える | 桃園空港の中華電信SIM | 使い放題で安い。現金のみ |
| 2人以上で大容量・eSIMの設定が不安 | モバイルWi-Fiレンタル | 1台を全員で共有 |

まず「何人・何台で使うか」でWi-Fiレンタルかどうかを決め、ひとりなら、いまのキャリアのローミングが追加料金なしで足りるかを確かめる。足りなければeSIMか、桃園空港の中華電信SIMです。
eSIM・モバイルWi-Fi・海外ローミングの違いそのものをもう少し詳しく知りたい場合は、3つの方式を比べた記事も用意しています。
2026年8月5日
【海外旅行の通信】eSIMとモバイルWi-Fi、どっちがおすすめ?
続きを読む »
料金は変わることがあります。この記事の数字は各社の公式ページで確認したもの(eSIMは2026年10月5日時点、そのほかは2026年8月26日時点)なので、申し込み前に最新の条件をご確認ください。
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