ドイツ旅行の準備で意外と後回しになりがちなのが、現地でスマホをどうつなぐかです。DB Navigatorで乗り換えを調べるのも、Google マップを開くのも、レストランを探すのも、ぜんぶ通信があってこそ成り立ちます。

eSIM、Wi-Fiレンタル、海外ローミング……種類が多すぎて選べません!

選択肢は3つだけです。しかも「何人で使うか」と「どれくらい使うか」の2つを決めれば、ほぼ自動的に答えが出ますよ。
この記事では、ドイツで使える通信手段3つを、料金の実額つきで比べます。結論から言うと、目安はこうです。
| こんな人 | 向いている手段 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ひとり旅・追加料金なしのローミングがある | そのまま使う | 追加0円(容量は契約による) |
| ひとり旅・ローミングが有料か容量不足 | eSIM | 700円〜2,700円 |
| 2人以上・PCも使う・長期 | モバイルWi-Fiレンタル | 1日あたり数百円〜 |
以下、それぞれの根拠を順に説明します。料金はすべて2026年8月8日時点で各社の公式ページを確認した実額です。
まず確認:いま使っているスマホが、そのままドイツで使えるかもしれません
新しく何かを契約する前に、いま契約しているキャリアの海外ローミングの条件を確認してください。海外ローミング自体はほとんどのキャリアにありますが、追加料金がかかるかどうかはキャリアによってまったく違います。1日あたり数千円かかるところもあれば、追加料金なしで使えるところもあります。
ここでは追加料金なしで使える代表例として、楽天モバイルとahamoの条件を挙げます。この2社が唯一の選択肢というわけではないので、まずは自分の契約がどちらのタイプかを確かめるのが先です。

同じ「追加料金なし」でも、中身は同じなんですか?

それが、かなり違うんです。使えるデータ量が2GBと30GBで、15倍ちがいます。
| 楽天モバイル(Rakuten最強プラン) | ahamo | |
|---|---|---|
| 追加料金なしで使えるデータ量 | 2GB | 30GB |
| 使い切ったあと | 最大128kbps | 最大1Mbps |
| 日数の制限 | なし | 15日を超えると最大128kbps |
| 制限の解除 | 1GB 500円のデータチャージ | 帰国してデータ通信するまで解除されない |
| 申し込み | 不要(アプリでONにするだけ) | 不要 |
どちらも公式の対応エリア一覧でドイツが対象に入っていることを確認しました(2026年8月8日時点)。ahamoは91の国・地域が対象です。

じゃあahamoのほうが圧倒的にいいってことですか?

データ量だけ見ればそうです。ただahamoには15日の壁があって、16日目からは最大128kbpsに落ちます。しかも帰国してデータ通信するまで戻りません。2週間を超える旅なら、ここは効いてきます。
すぬ夫婦がドイツで使ったのはWi-Fiレンタルなので、ドイツでのローミングの実際の電波状況までは確認できていません。ただ台湾とベトナムでは楽天モバイルのローミングをそのまま使っていて、飛行機を降りてONにするだけで通信できました。準備の手間は3つの中でいちばん軽いです。
いま使っているキャリアに、追加料金なしのローミングが無い場合。旅行のたびに数千円を払うのが惜しければ、次に見るのはeSIMです。1回の旅行で使う分だけを買えるので、キャリアを乗り換えなくても済みます。「旅行のたびに通信のことを考えたくない」なら、上の2社のような追加料金なしのプランへ乗り換えるのも一手です。
短い旅行が多いなら
データをたくさん使うなら
この2社は料金プランそのものも競合していて、海外での使い勝手だけでなく国内の料金や通信品質でも選び方が変わります。どちらに乗り換えるか迷っている場合は、2社を正面から比べた記事があります。
2026年7月26日
【2026年最新】楽天モバイルとahamo、海外で得なのはどっち?海外ローミング料金を比較
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2GBで足りる? 足りない? 旅行スタイル別の目安
ここは楽天モバイルを使っている人向けの話です。ahamoの30GBなら、以下はほぼ気にしなくて構いません。
楽天モバイルの2GBという枠は、使い方によって「十分」にも「まったく足りない」にもなります。ドイツ旅行でありがちな使い方で整理すると、こうなります。
| 使い方 | 2GBで足りるか |
|---|---|
| Google マップで経路を調べる | ◎ 足りる。地図は事前ダウンロードでさらに節約できる |
| DB Navigatorで列車とホーム番号を確認 | ◎ 足りる |
| LINE・メールのやりとり | ◎ 足りる |
| 写真をその場でSNSにアップ | △ 枚数しだい。動画付きだと一気に減る |
| 動画を見る・音楽をストリーミング再生 | × 足りない |
| PCやタブレットにテザリング | × 足りない |


地図とLINEが中心なら2GBで足ります。逆に「移動中に動画を見たい」「PCで仕事もする」なら、最初から別の手段を選んだほうが安全です。
2GBでは足りない、でも身軽に行きたい人へ:eSIM
eSIMは、スマホの中に現地用の回線を追加する仕組みです。受け取りも返却もいらず、荷物が1グラムも増えません。ひとり旅で、ローミングの2GBでは足りない人に向いています。
Airaloのドイツ向けプラン(2026年8月8日時点)
| 期間 | 容量 | 価格 |
|---|---|---|
| 3日 | 1GB | 700円 |
| 3日 | 3GB | 1,250円 |
| 7日 | 3GB | 1,350円 |
| 7日 | 5GB | 1,750円 |
| 7日 | 10GB | 2,500円 |
| 15日 | 5GB | 1,850円 |
| 30日 | 5GB | 1,950円 |
| 30日 | 10GB | 2,700円 |
データ量を気にしたくない人向けに、無制限プランもあります。5日1,850円/7日3,000円/10日4,000円/15日5,000円/30日7,000円です。

1週間で5GBが1,750円なら、けっこう安いですね。

そうなんです。ただしeSIM対応のスマホであること、そして出発前に設定を済ませておくことが条件になります。
すぬ夫婦はモルディブでAiraloのeSIMを使ったことがあります。日本語のサポートを重視するなら、トリファという選択肢もあります。
アプリだけで完結させたいなら
日本語サポートを重視するなら
2人以上・PCも使うなら:モバイルWi-Fiレンタル(すぬ夫婦はこれを選びました)
すぬ夫婦がドイツ・オランダ旅行で使ったのは、グローバルWiFiのモバイルWi-Fiレンタルです。端末1台を夫婦2人で共有し、PCやタブレットもつないで使いました。

実際のところ、電波はどうだったんですか?

おおむね快適でした。通信で困った場面は特になかったです。1台をふたりで分け合っても、体感で不便を感じることはありませんでした。
Wi-Fiレンタルの強みは、この「1台で複数人・複数端末をまかなえる」点に尽きます。ふたり旅ならひとり分の料金で済む計算になりますし、eSIMや海外ローミングと違って、PCやタブレットも同時につなげます。
一方で、デメリットもはっきりしています。端末とケーブルを持ち歩くことになり、充電も必要です。受け取りと返却の手間もかかります。
失敗談:空港受け取りにして、搭乗時刻に間に合うか焦りました
すぬ夫婦は出発当日に空港カウンターで受け取る方法を選んだのですが、これが失敗でした。広い空港のなかでレンタルカウンターの場所がすぐに分からず、搭乗時刻に間に合うかどうか本気で焦りました。
成田も羽田もターミナルが複数あり、Wi-Fiレンタルのカウンターは出発ロビーの端や地下階にまとまっていることが多いです。受け取り自体は数分で終わるのですが、「カウンターを探す時間」と「そこに並ぶ列」は予約画面のどこにも書かれていません。チェックインや手荷物預けの動線とも重なるので、想像よりずっと時間を取られます。

次にレンタルするなら、迷わず自宅への宅配受け取りにします。空港受け取りにするなら、いつもより30分早く空港に着くつもりで動いてください。
複数人での旅行や、PCを使う予定がある場合はこちらが候補になります。
すぬ夫婦が実際に使ったのはこれ
ドイツで通信を使うときに知っておきたいこと
鉄道での長距離移動が多いなら、通信の途切れを前提にする
ドイツ旅行は都市間の移動に鉄道を使うことが多く、車窓を眺めている時間もそれなりに長くなります。高速鉄道の車内や、都市を離れた区間では電波が不安定になることがあります。すぬ夫婦のレンタルWi-Fiでは特に困る場面はありませんでしたが、電波状況は路線や時間帯によって変わるので、過信はしないほうが安全です。
対策はシンプルで、移動前に必要な情報を手元に落としておくことです。Google マップはエリアを事前ダウンロードでき、DB Navigatorで購入した乗車券もアプリ内に保存されます。
2026年8月8日
【2026年最新版 これだけ見ればOK】ドイツ鉄道の乗り方〜DB Navigatorアプリの使い方徹底解説〜
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ホテルのWi-Fiだけを頼りにしない
ホテルには基本的にWi-Fiがありますが、頼れるのは部屋にいる間だけです。駅で乗り換えを調べたいときや、レストランを探したいときは外にいます。「ホテルのWi-Fiがあるから大丈夫」で準備を止めないほうが安全です。
【まとめ】ドイツの通信手段は、人数と使う量で決まる

最後にもう一度、選び方を整理します。
| 条件 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| ひとり旅・追加料金なしのローミングがある | そのまま使う | 準備がほぼ不要。楽天モバイル・ahamoが代表例 |
| ひとり旅・ローミングが有料か、容量が足りない | eSIM | 荷物が増えない。7日5GBで1,750円から |
| 2人以上・PCも使う・長期滞在 | モバイルWi-Fiレンタル | 1台を複数人・複数端末で共有できる |

順番としては、まず「何人・何台で使うか」。ここでWi-Fiレンタルかそれ以外かがほぼ決まります。そのうえでひとり旅なら、いまのキャリアのローミングが追加料金なしで足りるかを確かめる——この2段階です。
eSIM・モバイルWi-Fi・海外ローミングの違いそのものをもう少し詳しく知りたい場合は、3つの方式を比べた記事も用意しています。
2026年8月5日
【海外旅行の通信】eSIMとモバイルWi-Fi、どっちがおすすめ?
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料金は変わることがあります。この記事の数字は2026年8月8日時点で各社の公式ページを確認したものなので、申し込み前に最新の条件をご確認ください。

