シンデレラ城のモデルとして、白鳥の城として、ロマンチック街道の終着点として、様々な魅力を持ったノイシュヴァンシュタイン城の魅力をご紹介。
普段の旅行でツアーはあまり使わない私ですが、ノイシュヴァンシュタイン城の観光はツアーがとてもおススメだったので、レビューです。

ドイツ旅行の人気観光スポット、ノイシュヴァンシュタイン城にひとっ飛び。
ノイシュヴァンシュタイン城の観光はなぜツアー参加がオススメなのか?
ノイシュヴァンシュタイン城の魅力と周辺の観光スポットについて
観光にあたっての注意点と事前準備
ノイシュヴァンシュタイン城とは?

ロマンチック街道の終着点
ロマンチック街道とは、南ドイツのヴュルツブルクからフュッセンまでの約400kmの街道ルートを指します。中世の街並みや古城、教会などが点在していて、とても人気の観光スポットです。
ノイシュヴァンシュタイン城は、そのロマンチック街道の終着点、ドイツ南部のバイエルン州の街フュッセンに位置しています。
ディズニーのシンデレラ城のモデル
ディズニーランドにある「シンデレラ城」や「眠れる森の美女」の城は、このノイシュヴァンシュタイン城をモデルに作られたと言われているのだとか。
バイエルン王、ルートヴィヒ2世との関係
第4代バイエルン王のルートヴィヒ2世は、芸術とロマン主義に深く傾倒しており、ノイシュヴァンシュタイン城は、彼の理想や幻想を具現化したものとして建てられました。
建設は1869年に始まりましたが、ルートヴィヒ2世が亡くなった1886年までに完成せず、彼は完成を見ることなくこの世を去りました。その後、工事は中断されてしまったため、今でも未完成のままになっています。
中世の騎士の城を模したロマン主義建築で、ゴシック様式やロマネスク様式、ビザンティン様式など、さまざまな建築スタイルを融合しています。
また、ルートヴィヒ2世は、ドイツの作曲家、劇作家、指揮者のリヒャルト・ワーグナーに傾倒していました。
ワーグナーの作品をテーマにした部屋がいくつも存在しますが、「玉座の間」や「歌手の間」もその1つ。
シャンデリアや部屋の調度品など、まるでおとぎ話のような豪華な空間が広がっています。
アルプス山脈や湖に囲まれた「白鳥の城」
アルプス山脈に囲まれた美しい景観にたたずむ白い姿は「白鳥の城」と呼ばれています。季節によって違う姿が見れるので、何回でも訪れたくなります。

アルプス山脈をバックにした、白い石造りの壁と塔が美しい!
ワーグナーといえば、『ニーベルングの指環』、『トリスタンとイゾルデ』が有名ですね。
ツアー参加がおススメな理由①:ノイシュヴァンシュタイン城へのアクセス
前提としては、アクセスがとても悪いです。。なので、初めて行く人はツアーがオススメです。

私は海外旅行は個人で予約することが多いのですが、ノイシュヴァンシュタイン城はアクセスが悪いので、ツアーに参加してバスで連れて行ってもらうのがとても楽でした。
ミュンヘンからフュッセン経由で、麓街のホーエンシュヴァンガウへ(所要時間:約2時間15分)
ツアーではなく、公共交通機関を使って行く場合、ノイシュヴァンシュタイン城へは電車とバスを組み合わせて行きます。
電車で約2時間。時間によっては、Buchloe駅を経由する場合もあり。
オーストリアとの国境に位置するのどかな街。バスに乗り換えて10分〜15分。
バスでノイシュヴァンシュタイン城の麓の街、ホーエンシュヴァンガウまで向かう。

地図で見たら近く見えるんだけど、片道2時間以上かかるので、結構距離はあります。。!
ミュンヘン中央駅からは、乗り換えなしでフュッセン駅に行くことができます。出発時刻に合わせてDB Navigatorアプリを使って時刻検索をしましょう。いずれにしても、所要時間は約2時間です。
ツアー参加がおススメな理由②:城と麓町の観光だけでもけっこう歩く
麓町のホーエンシュヴァンガウからノイシュヴァンシュタイン城までの距離
ホーエンシュヴァンガウからノイシュヴァンシュタイン城までは、以下の行き方があります。
①徒歩(約30〜40分)
②シャトルバス(約10〜15分)
③馬車(約10〜20分)

麓町とはいえ、けっこう歩きます。。
コンクリートで舗装された山道を30分くらい歩きます。
他にも人がいたのと、コンクリートの舗装があるので、迷うことはありません。
③の馬糞があるので、お気に入りの靴でいくのはおすすめしません笑
片道2.5€です。天候や路面凍結によって運休する場合があります。
上り6€、下り3.5€です。
私が行った時は、待ち時間は多少ありそうでした。お城をバックに馬に乗るなんて、まるでお姫様・王子様。
ツアー参加がおススメな理由③:周辺の観光スポット
ノイシュヴァンシュタイン城の観光はツアー参加がおススメな理由のもう1つは、周辺の観光スポットがいくつもある点です。
周辺の観光スポット:リンダーホーフ城
バイエルン王ルートヴィヒ2世が建てた城は実は3つあります。「ノイシュヴァンシュタイン城」「ヘレンキームゼー城」、そして、「リンダーホーフ城」です。3つの城の中で唯一完成した城です。

周辺の観光スポット:オーバーアマガウ
アルプスの山々に囲まれた小さな村です。10年に一度、村の人々全員で世界最大規模のキリスト受難劇を開催することで有名。

ゆっくりと時が流れる落ち着いた村の雰囲気を楽しむことができます。

ツアー参加だとこういうスポットにもバスで立ち寄ってもらえるので満足度が高かったです!
私は「リンダーホーフ城」「オーバーアマガウ」も含めて回るツアーに参加しました。
ノイシュヴァンシュタイン城:見学の注意点
山間部なので気温が低い
私が行った4月末でも、ノイシュヴァンシュタイン城の周りには雪が残っていました。ダウンジャケットやカイロの準備など、防寒対策はしっかりとしていくのがおすすめ。

ドイツ旅行の持ち物についてはこちらの記事で紹介!
営業時間とバスの運行時間に注意
夏季と冬季でノイシュヴァンシュタイン城の営業時間が異なっているので、注意が必要です。
夏季営業時間(3月23日〜10月15日)
毎日午前 9 時から午後 6 時まで
冬期営業時間(10月16日〜3月22日)
毎日午前10時から午後4時まで
12月24日、12月25日、12月31日、1月1日は休館。
また、ホーエンシュヴァンガウからフュッセン駅間のバスも、夜は運行していません。
私が調べた時間では19時台のバスが最終でした。
ノイシュヴァンシュタイン城からホーエンシュヴァンガウまでも、特に徒歩の場合時間がかかるので、余裕を持って見学を終わらせましょう。

フュッセン駅〜ミュンヘン中央駅までは22時の便まであるので、安心。
事前のオンライン予約を忘れずに
ノイシュヴァンシュタイン城の内部は30分のガイドツアーでのみ見学が可能。
ホーエンシュヴァンガウのチケットセンターで、ノイシュヴァンシュタイン城の当日入場券を購入することもできますが、売り切れていると購入できません。
私がみたところ、直近1週間はすでに売り切れていたので、旅行が決まったら早めに公式サイトから事前にオンラインの入場券を購入するのがおすすめ。
ただし、事前に入場券を購入した場合、予約手数料が別途発生する点と、チケットの交換やキャンセルはできない点に注意してください。

ツアーによっては入場チケット込みの料金になっているツアーもあるので、事前にチェックしよう!
夏季営業時間(3月23日〜10月15日)
月曜日から日曜日:午前8時から午後4時
冬季営業時間(10月16日〜3月22日)
月曜日から日曜日: 午前8時から午後3時30分
12月24日、12月25日、12月31日、1月1日は休館。
【住所】
Alpseestrasse 12
D-87645 Hohenschwangau
ノイシュヴァンシュタイン城入場料
大人料金:18€ (2025年1月1日から21€に値上げ)+予約手数料2.5€
子供料金:無料+予約手数料2.5€
他にも、ノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城の入場券がセットになった券や、ノイシュヴァンシュタイン城とバイエルン王博物館の入場券がセットになった券もあります。
ノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城 セット入場料(4€お得)
大人料金:34€ (2025年1月1日から37€に値上げ)+予約手数料5€
子供料金:11€+予約手数料5€
ノイシュヴァンシュタイン城とバイエルン王博物館 セット入場料(2€お得)
大人料金:28€ (2025年1月1日から31€に値上げ)+予約手数料5€
子供料金:無料+予約手数料5€

ツアーガイドはドイツ語と英語によるものですが、日本語の音声ガイドもあるので安心。
逆に、音声ガイドなしの入場券はありません。
城内は撮影禁止
お城の内部は撮影禁止です。リンダーホーフ城もそうですが、ドイツの城は城内が撮影禁止のものが多いですね。もちろん城の外からの撮影はOKです。
ノイシュヴァンシュタイン城:観光のポイントまとめ
シンデレラ城のモデルとして、白鳥の城として、ロマンチック街道の終着点として、様々な魅力を持ったノイシュヴァンシュタイン城は、ぜひ自分の目で見てみてください。
ノイシュヴァンシュタイン城へのアクセスはとても悪い
ノイシュヴァンシュタイン城の観光は歩くシーンが多いのでツアーバスがとてもラク
ツアーではリンダーホーフ城などの周辺スポットも観光できる
また、ノイシュヴァンシュタイン城に行ったら、近くのロマンチック街道もぜひ訪れてみたいところ。
ローテンブルクなど、中世の面影を残す町々が有名で、ドイツ旅行での人気観光ルートです。