台湾といえば、台湾グルメ盛りだくさんの夜市やまるでジブリのような九份の街並み、台湾マッサージなど、見どころたくさんの魅力的な国ですよね。
今回は、そんな観光スポットを回る際に便利な交通公共機関、電車の乗り方について徹底解説。
台北旅行で使えるお得な乗り放題切符(フリーパス)についても、種類別に詳しくご紹介します。
是非最後までご覧下さい。
初めての台湾旅行なんです。
中国語ができなくても乗れるかな・・?
大丈夫!台湾はMRTやバスを乗りこなせれば、たくさんの観光スポットに足を運べて便利。
詳しくみてみましょう。
台湾の電車とは?
さまざまな種類の電車があり、それぞれが異なる目的や地域に合わせて運行。
台湾の電車には大きく分けて5種類あります。
①台北捷運(台北MRT, Taipei MRT)
台北市とその周辺を結ぶ都市鉄道
淡水線、板南線、中和新蘆線、文湖線、松山新店線の路線が走る
悠遊カード(EasyCard)や乗り放題切符(フリーパス)の利用が可能
②高雄捷運(高雄MRT, Kaohsiung MRT)
高雄市を中心に運行されている都市鉄道
赤線(紅線)と橘線の2つの路線がある
一卡通(iPASS)や乗り放題(フリーパス)の利用が可能
③桃園捷運(MRT桃園機場線, Taoyuan MRT)
桃園市の都市鉄道
桃園国際空港から台北駅を結ぶ
クレジットカードのタッチ決済が可能
④台湾高速鉄道(THSR, Taiwan High Speed Rail)
台北と高雄を結ぶ高速鉄道
板橋、桃園、新竹、台中、嘉義、台南などの主要駅も通る
乗車券は駅窓口や自動券売機、オンライン、コンビニで購入
いわゆる、日本の新幹線。
実際に車両は日本の新幹線技術を使っていて、乗り心地は快適です。
⑤台湾鉄路管理局(TRA, Taiwan Railway Administration)
台湾本島を一周する鉄道
東海岸線、西海岸線、南廻線、北廻線などの路線がある
一番速度が速い自強号、真ん中の莒光号、一番遅い區間車に分かれる
日本のJRのようなもの。
一番速度が速い自強号と真ん中の莒光号は、原則座席指定。
駅の窓口や自動券売機、台湾鐵路管理局のサイト、コンビニで購入できます。
台北観光の場合、メインで使うことになるのは台北市内にある①台北MRTと、台北〜桃園国際空港間の③MRT桃園機場線。
今回は、そんなMRTについて詳しくご紹介します。
列車の種類
快速運転の「直達車」と各停の「普通車」があります。
乗車券の種類
大きく分けて3種類の乗車券があります。
この後乗車券の種類別に購入方法をご紹介するので、要チェック!
①【おすすめ】交通ICカード 悠遊カード(EasyCard)・一卡通(iPASS)、icash
移動の都度切符を買わずにすむ
電車だけでなくバス、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、小売店で利用可能
コンビニや空港で簡単に購入できる
MRT、台鐵(台湾鉄道)、バス、YouBike、新北ライトレール(淡海ライトレール、安坑ライトレール)で利用できる、交通ICカード。
「ゆうゆうカード」と読み、台湾では「悠遊卡」と表記されます。
主な種類は、台北で主に使われている悠遊カード(EasyCard)、主に高雄で使われている一卡通(iPASS)、その他icashがあります。
1時間以内に台北MRTからバスに乗り継ぎすると、乗り継ぎの際に8元の割引が適用されるのも嬉しいポイントですね。
使用期限は20年なので、一度買っておけば次回の台湾旅行でも使えます。
他にも、悠遊カード(EasyCard)を使って決済すれば割引適用になるキャンペーンを実施している店舗・サービスも一部あります。
詳細は公式HPをチェック。
例えば、2024年9月現在、ミスタードーナツで悠遊カードを使って購入すると、5個購入で1個無料になるキャンペーンがありました。
あまった現金をチャージして、次回の台湾旅行で使えるのもいいね。
現金の持ち歩きが減るのもありがたい!
他に割引になるところはあるのかな?
YouBike(ユーバイク)も、悠遊カードを使って1時間以内にMRTと新北市YouBikeを乗り換えると、5元の乗り換え割引が適用されます。順番は問いません。
新北市内でYouBikeをレンタルした場合のみ割引が適用される点に注意。
また、新北ライトレール(淡海ライトレール、安坑ライトレール)も、悠遊カード、iPASS、icashを使って、1時間以内に台北MRTと新北ライトレールの乗り換えると、乗り継ぎの際に8元の割り引きが適用されます。
②【おすすめ】乗り放題切符(フリーパス)
台北観光できる乗り放題切符(フリーパス)には、大きく分けて5種類あります。
それぞれの特徴と種類別におすすめな人をご紹介。
料金は150元
台北MRT、新北MRT環状線で利用可能
1日中乗り放題
・1日分の乗り放題切符を購入したい人
・主にMRTを使う人
自由に選択できる使用開始日の終電まで有効です。
24時間券は180元、48時間券は280元、72時間券は380元
台北MRT、新北MRT環状線で利用可能
利用開始から48〜72時間乗り放題
使用開始から48〜72時間に限り有効です。
・1〜3日分の乗り放題切符を購入したい人
・好きな時間から乗り放題切符を使い始めたい人
・主にMRTを使う人
利用開始からカウントダウンが始まるのがポイント。
午後から使っても損した気分にならないね。
交通周遊1日カードは180元、2日カードは310元、3日カードは440元、5日カードは700元
台北MRT、新北MRT環状線、バスで利用可能
1〜5日中乗り放題
・1〜5日分の乗り放題切符を購入したい人
・悠遊カード(EasyCard)を持っていない・購入予定がない人
・MRTだけでなく、バスも使う予定の人
桃園国際空港駅〜台北駅のMRT桃園機場線(片道160元)は使えないので注意。
また、高速バスにも使えません。
あくまで使えるのは台北・新北・基隆の路線バスと台湾好行バス(北投竹子湖線、木柵平溪線、皇冠北海岸線、黃金福隆線及濱海奇基線)なので、注意してくださいね。
路線バスの乗り方については、ぜひこちらの記事をご覧ください。
MRTってついているからMRT桃園機場線でも使えると思っていたので、私は少し損してしまいました!残念!
みなさんはMRT桃園機場線以外のMRTを使う日に対して購入してくださいね。
高速バスでも使えないってことだけど、どうすれば見分けられるのかな?
高速バスの見分け方は簡単で、基本的には4桁の路線番号が高速バス、3桁ならその他のバスです。
例えば台北駅〜基隆駅の1813、1800、2088系統は高速バスなので、交通周遊カードは使えません。
他にも、1816系統(台北駅〜桃園国際空港駅)、9005系統(市政府駅〜桃園国際空港駅)、
9006系統(圓山駅〜基隆駅)、9023系統(桃園国際空港駅〜MRT圓山駅)も適用外。
その他の高速バスはこちらからチェックしてみてください。
無限周遊1日カードは1,500元、2日カードは1,900元、3日カードは2,200元
台北MRT、新北MRT環状線、バスで利用可能。スポット入場券(猫空ロープウェイを含む)込み。
1〜3日中乗り放題
台北101展望台、野柳地質公園、台北市立動物園などの観光スポットへの入場料も込み。
他の観光スポットはこちらからチェック。
利用できるバスについては、交通周遊1〜5日カード同様。
台北・新北・基隆の市バスと台湾好行バスで利用できます。
台北101展望台の入場料は600元〜、野柳地質公園の入場料は120元。
複数の観光地に行く方にはおすすめの乗り放題切符です。
チケット売り場に並ばなくてすむのも嬉しい!
野柳地質公園についてや周囲のおすすめグルメは、こちらの記事でご紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
観光スポット周遊2日カードは650元、3日カードは850元、4日カードは1,050元
悠遊カード(EasyCard)機能が利用可能。スポット入場券(猫空ロープウェイを含む)込み。
2〜4日中乗り放題
悠遊カード(EasyCard)に観光スポットの入場券がついた乗り放題切符。
野柳地質公園、和平島公園、猫空ケーブルカー、台北市立動物園などの観光スポットの入場料が、各スポットにつき1回分ついています。
他の観光スポットはこちらからチェック。
猫空ケーブルカー、 美麗華百楽園観覧車、台北市立動物園、和平島公園、国立海洋科技博物館に行く場合には、
お金をチャージした悠遊カードから金額が引かれないように、先に入場券と交換してから入るよう、気をつけましょう。
悠遊カード(EasyCard)を買うだけでも100元かかるので、
悠遊カード(EasyCard)を買いつつ、上記の観光スポットに行く人におすすめだね。
③片道乗車券(單程票)
自動改札機などで片道乗車券を購入するとでてくる、プラスチック製のトークン。
このトークンにはICチップが内蔵されており、改札口でタッチすると乗車できます。
使用開始から24時間有効です。
切符ではないというのに驚きました。
乗車券の購入方法
①交通ICカード 悠遊カード(EasyCard)・一卡通(iPASS)、icash
台北MRT各駅のインフォメーション窓口や駅の自動券売機、コンビニ(セブンイレブン・ファミリーマート、OKマート、萊爾富 (ハイライフ))、空港で購入できます。
MRT桃園国際機場線の駅で悠遊カードを買う時は青色の自動販売機で購入しましょう。
通常の悠遊カードは100元ですが、デザインありのカードは100元以上のものもあります。
引用元『TAIPEI navi』,”【台湾ICカード】2024台湾悠遊カード攻略ガイド”.https://www.taipeinavi.com/special/80017015
デザインカードはこちらからチェック。
キーホルダー型やキティちゃんデザインなど、種類が豊富。
台北101などの観光スポットでも限定デザインが購入でき、お土産にもなります。
私がコンビニに行った時にはいろいろな種類に出会えました。
②フリーパス(乗り放題切符)
台北MRT及び新北MRT環状線の各駅のインフォメーション窓口で購入できます。
台北MRT及び新北MRT環状線の各駅のインフォメーション窓口で購入できます。
台北MRT及び新北MRT環状線の各駅のインフォメーション窓口、または北北基おもしろカード公式サイト から購入できます。
台北MRT駅インフォメーションセンター(台北駅、西門駅、松山空港駅)、または北北基おもしろカード公式サイトから購入できます。
台北MRT駅インフォメーションセンター:台北駅、西門駅、松山空港駅、または北北基おもしろカード公式サイトから購入できます。
③片道乗車券(單程票)
自動券売機や、台北MRT及び新北MRT環状線の各駅のインフォメーション窓口で購入できます。
今回は自動券売機での購入方法について現地画像とともにご紹介。
まずは画面下部から言語を日本語に変更。
次に行き先を画面タップします。
購入場所によっては画面上部に「時計回り」「反時計回り」があるので、行き先がない場合はチェックしてみてください。
人数もこちらの画面から選択します。
ボケてしまってますが・・・右上に「台北駅」とあります。
桃園国際空港の第一航厦駅〜台北駅の移動の場合、硬貨での購入のみ可能でした。
硬貨を投入して、完了です。
99元以下の決済の場合、お札は使用できませんでした。入れられそうだったのに・・・
MRTの乗り方
①交通ICカード 悠遊カード(EasyCard)・一卡通(iPASS)、icash と②フリーパス(乗り放題切符)
乗るときと降りるときに、駅の改札にタッチするだけ。
画像が切れてしまっていますが、紫色の「IC」と書かれたところにタッチすればOKです。
日本のSuicaと同じで、とっても使いやすいんだね!
③片道乗車券(單程票)
乗車するときは、駅の自動改札機トークンをタッチすると「ピッ」と音が鳴り、改札に入れます。
降りる時は、トークンの投入口すると、トークンはそのまま回収されます。
料金が足りない場合には、窓口に行って精算してもらいましょう。
【例外】MRT桃園国際機場線のみ、タッチ決済が可能
MRT桃園国際機場線の駅(第一航厦駅・第二航厦駅)〜台北駅は、VISA、MasterCardなどのクレジットカードのタッチ決済が可能です。
他の路線だとまだ対応していないのですが、もしクレジットカードを持っていれば活用してみてください。
乗り放題切符(フリーパス)は、MRT桃園国際機場線では使えません。
そのため、桃園国際機場線の駅(第一航厦駅・第二航厦駅)〜台北駅間は、
クレジットカードのタッチ決済か悠遊カード(EasyCard)での移動になります。
お得な乗車券
①乗り放題切符(フリーパス)を使う
たくさんの観光地に訪れるなら、乗り放題切符がお得!
さらに、乗車の都度MRTやバスの乗車券を購入せずに済むので、効率的に台湾旅行をすることができます。
バスを使うかどうかや、旅程の何日目にたくさん観光したいか、どこまで観光したいかによって、乗り放題切符を選びましょう。
②悠遊カード(EasyCard)を使う
購入時に100元かかるものの、悠遊カード(EasyCard)を使って1時間以内に台北MRTからバスに乗り継ぎすると、乗り継ぎの際に8元の割引が適用されます。
また、バスの乗車料金も一部割引に。
乗り放題切符(フリーパス)同様、乗車の都度MRTやバスの乗車券を購入せずに済むのも嬉しいポイントですね。
たとえば、桃園国際空港から台北駅までのバスだと、約10元程度割引になります。
バス会社によって若干の差があるので注意。
- 現金での支払い: 運賃は125元~140元程度。
- 悠遊カードでの支払い: 運賃は115元~130元程度。
乗換アプリ「台北捷運」の使い方
電車の乗換検索アプリはいくつか出ていますが、無料かつ日本語対応しているこちらの「台北捷運」アプリが使いやすくておすすめ。
乗換検索、時刻検索、時刻表の確認が可能。
詳しい使い方はこちらでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
こんなときどうする?
子供料金はあるの?
身長115cm以下の場合は、保護者同伴であれば無料で乗車できます。
悠遊カード(EasyCard)のチャージ方法は?
駅の自動券売機やコンビニで可能。
駅窓口や自動券売機でのチャージは100元未満の単位でチャージすることが可能ですが、そのほか(コンビニなど)は100 元からしかチャージできません。
チャージ上限は10,000元。
観光客でも購入できる悠遊カード(EasyCard)のチャージは現金のみ対応しています。
クレジットカードや電子マネーでのチャージはできないので、注意。
悠遊カード(EasyCard)に使用制限がかかったので、解除したい
使用期限は20年間ですが、2年間利用していないと使用停止になりロックされることがあります。
コンビニあるいはMRTの各駅でチャージをすれば再度使えるようになりますよ。
また、利用限度額は1回の購入で1,500元、1日の総額では3,000元まで。
悠遊カード(EasyCard)をなくしてしまった
残念ながら、観光客用の悠遊カード(EasyCard)の再発行はできません。再度購入しましょう。
悠遊カード(EasyCard)の払い戻しをしたい
カードが未使用で外観が正常で包装も未開封であり、かつ購入から7日以内である場合を除き、カード購入代金の100元は払い戻されません。
購入代金100元以外を除いても払い戻し金額が3,000元未満の金額が残っている場合には、悠遊カードのカスタマーサービスセンターに問い合わせるか、MRT窓口に残金を受け取りに行くことができます。
購入後3ヶ月以上で使用回数5回以上の場合を除き、手数料が20元かかる点に注意。
悠遊カードの使用期限は20年で、残高はそのまま残ります。
次回に向けて残しておくか、コンビニやドラッグストアなどで使い切るのがいいかもね。
悠遊カード(EasyCard)の残金が足りないので、現金払いと併用したい
残念ながら、併用はできません。
悠遊カード(EasyCard)の金額が不足している場合は、先にチャージしてから支払いましょう。
まとめ
台北観光に便利なMRTの乗り方を中心に詳しくご紹介しました。
悠遊カード(EasyCard)の購入に100元かかり、この100元は戻ってこないので、たくさんの観光スポットに行くのであれば悠遊カード(EasyCard)より乗り放題切符のほうがお得。
とはいえ、悠遊カード(EasyCard)は一度購入すれば次回の台湾旅行でも使えますし、コンビニでも購入できて手軽。
公共交通機関以外にもコンビニで使えたり、デザインカードはお土産にもなるのはいいところ。
用途に合わせて選ぶのが良さそうです。
準備も旅行の醍醐味。楽しんできてくださいね!