【2024年最新版 これだけ見ればOK】ドイツ鉄道の乗り方〜DB Navigatorアプリの使い方徹底解説〜

ドイツの移動手段といえば、フランクフルト空港やミュンヘン空港、そのほか主要都市にアクセスできる鉄道で、ドイツ全土に鉄道網が広がっています。

ドイツ国内だけでなく、お隣オランダやベルギーなどにも行くことができます。(日本人からすると不思議。。!)

そんなドイツの最大鉄道会社、ドイツ鉄道(Deutsche Bahn、通称DB)の乗り方についてわかりやすく解説します。

すぬ
すぬ

ドイツの電車は難しいと有名ですが、DB Navigatorを使えば楽ちん!安心して旅行できますよ。

この記事でわかること

ドイツでの電車の乗り方・注意事項について

便利な鉄道アプリ「DB Navigator」の使い方

チケットの購入方法・おトクな割引チケットについて

ドイツの電車の特徴(日本の電車との違い)について

ドイツ鉄道の特徴(日本人はびっくり!)

そもそも改札がない。

結構な頻度で遅延する(そして、発車ホーム・降車ホームもコロコロ変わる)。

自由席が途中から指定席に変更される。

かぬ
かぬ

え、どういうこと??

日本の電車に慣れている私たち日本人にとっては不安材料ばかりですね。。!ですが、列車の特徴と便利なガイドアプリ「DB Navigator」に慣れたらどうってことないです。1つずつ解説していくので、出発前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

すぬ
すぬ

電車以外の乗り物についてはこちらの記事でも紹介しています!

列車の種類

まずは列車の種類について見てみます。

日本で言う、新幹線や特急列車、急行列車のようにDBの列車にはいくつか種類があります。

気にせず乗っていたら、普通列車のチケットしか購入していないのに、特急列車の席に座っていた!!なんてことが無いように、自分が使いたいと思っている列車の種類は事前にチェックするようにしましょう。

列車の種類一覧

【どこにでもあり】

・ICE (高速列車)※日本の新幹線のようなもの

・EC(ユーロシティ)※ICEより遅い高速列車。国を跨いで運行。

・IC(インターシティ)※特急

・IRE(インテーリージョンエクスプレス)

・RE(リージョナルエクスプレス)

・RB(リージョナルバーン)

【都市のみにあり】

・S-Bahn (主に都市間の地上を走る鉄道。山手線のようなイメージ。)

・U-Bahn(地下鉄。東京メトロのようなイメージ。)

特に、ICE/EC/ICは特急列車扱いになるので、普通の列車と料金が違っています。

すぬ
すぬ

見回りの検閲官に指摘されて、高い罰金を払うハメになってしまった。。なんてことにならないように、自分の購入したチケットの種類は要チェックです。

乗車券の種類

次に乗車券のルールについて紹介します。大きく分けて「Flexpreis/Sparpreis/Super Sparpreis」の3種類があります。

①Flexpreis

特徴

・正規料金

・予約当日の好きな時間に乗ることができる

・途中下車も可能

・有効期間は2日間

・乗車前日までキャンセル無料

・シティチケット込み

有効期間については、片道100キロ以内の場合1日になります。

100キロを超える長距離旅の場合、途中で中断して翌日に旅を続けることも可能!

シティチケットについては、「シティチケット(City-Ticket)とは?」をご覧ください。

すぬ
すぬ

こんな人におすすめ!

・時間にしばられず、のんびり旅行したい

・シティチケットで色々なところに観光したい

・どこにいつ行くか、はっきりと決まってない

②Sparpreis

特徴

・Flexpreisより安い

・予約した時間に乗車する必要あり

・座席がない可能性がある

・キャンセルは原則有料

・有料オプションでシティチケットの購入可能

予約した列車以外は乗れないため、予約の列車より1本早い列車に乗るなどはできません。

逆に乗り遅れた場合は無効になってしまいます。

すぬ
すぬ

こんな人におすすめ!

・お得に乗りたい

・旅程がきっちり決まっている

・もしかしたら予約をキャンセルするかもしれない

③Super Sparpreis

特徴

・Sparpreisよりさらに安い!一番お得

・予約した時間に乗車する必要あり

・座席がない可能性がある

・キャンセル不可

・有料オプションでシティチケットの購入可能

こちらも予約した列車以外は乗れないため、予約の列車より1本早い列車に乗るなどはできません。

逆に乗り遅れた場合は無効になってしまいます。

すぬ
すぬ

こんな人におすすめ!

・とにかくお得に乗りたい

・旅程がきっちり決まっている

・予約キャンセルしない

つまり、

お得さ ③>②>①

柔軟性 ①>②>③

ということになります。

とにかくお得にドイツ列車に乗りたい方は、③Super Sparpreisに乗りましょう。

ちなみに、① Flexpreis をもう少しリッチにしたFlexpreis Plus というのもあります。

一部旅行代理店でもICEのチケットを販売していますが、現地よ各種割引が効かず、手数料もかかってしまいます。

そのため、この後ご紹介する購入方法を見て、自分で購入するのがおすすめです!

座席の種類

日本のように自由席・指定席というのはなく、予約が入ったところから予約席となり、残りの席が自由席となるシステム。

予約席かどうかは座席の荷物棚の近くの電光掲示板でわかります。電光掲示板には予約されている区間名(例えば、「ミュンヘン-フランクフルト」など)が表示されてますので、心配であれば何も表示されていない席に座るのがおすすめです。

また、「GGF.RESERVIERT」という表示は、「場合によっては予約済み」という意味。直前予約した人が来るかもしれません。

「Vorrangplatz」という表示は、DBカードの会員や妊婦・身体障害者優先の座席です。

乗車券の購入・予約方法

乗車券の購入方法・予約方法には2種類あります。

①窓口(Reise-zentrum)で購入する

大都市の中央駅には、Reise-zentrumというみどりの窓口のような場所があり、ここで切符の購入ができます。

整理券方式が取られているので、最初に整理券を取って、券に記載された数字が窓口のモニターに表示されたら、モニターに一緒に表示されて窓口番号に行くシステムです。

日本の市役所に似ていますね。

一等車専用カウンターを設けている場合もあり、この場合一等車の乗車客は整理券を取る必要はありません。

呼ばれたらどこに行きたいかを伝えて、購入します。

すぬ
すぬ

他にも理由はありますが、窓口での購入は時間がかかることが多いので、できれば次のアプリで購入するのがおすすめ。

②【おすすめ】アプリ「DB Navigator」で購入する

DBがだしているDB Navigatorでモバイルチケットを購入する方法です。

窓口で並ばずにすぐに買えるだけでなく、遅延やホームの変更も即時にアプリに反映されるので、断然おすすめです。

遅延をなくすのではなく、遅延がすぐに分かるようにするのが若干不思議ですが、、。笑

購入手順

・アプリをインストール

・出発地・目的地を入力

・日付・人数などを入力

・チケットを選択

・購入

アプリをインストール

まずは、アプリをインストールします。

アプリを開くとこのように、よくある乗換アプリと同じような仕様になっています。

日本語はなく、ドイツ語か英語のみです。

ちなみに著者のiPhoneでは、上記のようになぜか英語表記にならなかったので、iPhoneの言語設定そのものを一旦英語に変更しました。

アプリのレビューを見ると、インストールしただけで英語になった人もいて謎。(実際に同行者はインストールしただけで英語表記でした)

アカウントを作らなくても、乗車券を予約・購入したり、保存してあとで見ることができます。

出発地・目的地を入力

Fromを押下し、出発地を検索します。

今回は、ミュンヘン中央駅からケルン中央駅にしてみようと思います。

中央駅はドイツ語で「Hauptbahnhof」なのですが、略して「hbf」と入力。

次にToを押下し、目的地を検索します。

kolnと入力したら別の駅が出てきてしまったので、やむを得ずドイツ語で入力しました。

日付・人数などを入力

Dateから日付と時間を、Passengersから人数を選択します。

複数人で旅行する場合、まとめて予約し、あとで配ることができるので便利。

Optionsでは交通手段の指定ができます。

チケットを選択

Searchを押下すると検索結果が表示されます。

乗換回数や列車の番号、混雑状況が一目瞭然で分かりやすいですね。

今回の場合、乗換が少ないICE612か、乗換があって混んでいるものの、安いICE612とIC2047を使った便が良さそうですね。

詳細情報は便を画面タップで選択すると表示されます。

例えばICE612の場合、18番線から出て6駅を通過し、4番線に停車するようです。

あとで見たい場合は、画面上の「Bookmark trip」を押下すると、アプリ下の「journeys」で見れるようになります。

購入

購入する際は、先ほどの画面の「Go To Offers」を押下します。

すると、乗車券の種類を選択する画面に遷移します。

「Details」を押下すると、詳しく乗車券の説明が表示されます。

乗車券の種類については乗車券の種類をご覧ください。

今回はSuper Sparpreisにしたいので、一番上の乗車券にある「Select」を押下します。

次の画面では確認画面とオプション購入が表示ます。

「Sitzplatzreservierung」は座席予約(4.9€)。

ICEなどの長距離旅で混んでいる場合だと、取っておくと安心です。

「1st class upgrade」は一等車に変更するかどうか(24€)。

平日の朝夕はビジネスマンで意外と混みます。休暇シーズンだと二等車が混むので、時期によって決めるのもおすすめです。

「Probe BahnCard 25」は、ドイツの鉄道会社であるDeutsche Bahn(DB)が提供する割引カードの一種。

通常版の割引カード「BahnCard 25」と同様に、ドイツ国内のDBの列車運賃が25%割引になる特典がありますが、「Probe BahnCard 25」は特定の期間だけ有効な試用版です。

問題がなければ「Go to booking」を押下します。

ログインするかどうかを選択します。

今回はログインなしで進めます。

名前、メールアドレスを入力します。

完了したら「Continue」を押下します。

次に、「Pay with」から決済方法を入力します。

支払い方法はクレジットカード、Apple Pay、PayPalから選択可能。

すぬ
すぬ

ちなみにGiropayというのはオンラインバンキングから支払えるドイツの決済方法らしいです(豆知識)

決済方法を選択し、必要情報が入力できたら「Buy now」を押下して完了です。

購入するとアプリの画面下「Journeys」からいつでもオンラインチケット(QRコード)を見ることができ、登録したメールアドレスにもメールが届きます。

予約キャンセル

乗車券の種類によって、キャンセルの可否・料金が変わります。

①Flexpreis

乗車の前日まで無料でキャンセルできます。

往路の乗車日以降は、交換またはキャンセルに手数料がかかります。

手数料は、長距離路線は1枚につき19ユーロ、市内路線は1枚につき17.90ユーロ。

②Sparpreis

予約後12時間以内であれば無料でキャンセルできます。

そのあと、乗車の前日までであれば、10ユーロの手数料を引いた金額が払い戻されます。

乗車当日からはキャンセル不可。

③Super Sparpreis

予約後12時間以内であれば無料でキャンセルできます。

そのあとはキャンセル不可。

電車の乗り方・降り方

乗り方

中央駅は広いので、早めに到着できるようにしましょう。

改札がないので、乗車券・オンラインチケットを手元に持ってそのままホームに行きます。

ホームの電光掲示板に乗る電車とホームが記載されており、またDBアプリの「Journeys」から、いつでも発車ホームを確認することもできます。

発車ホームが変更になることがしばしばあるので、必ず乗る前に乗る列車が間違っていないか、ホームは正しいか、電光掲示板・DBアプリを一度確認しましょう。

ホームには電車の近くに打刻機がある場合があります。(ミュンヘンにはありましたが、フランクフルトだとないそう)

紙の乗車券を持っている場合、この打刻機で有効日付がスタンプで押されるので、改札のように打刻機に乗車券を通しましょう。

打刻機がない駅もあるので、その場合は打刻せずに紙の乗車券を持ってそのまま列車に乗ればOKです。

ちなみにですが、往復の乗車券を買うよりも一日乗車券を購入した方が安い場合があります。

すぬ
すぬ

刻印を忘れると罰金対象になる場合があります。

心配な場合は近くの駅員さんに聞いてみましょう。

電車がホームに着いたら、ドア横の緑色のボタンを押してドアを開けましょう。

旧式だと取っ手を持って手動で開ける場合もあります。閉まるのは自動です。

一等車、二等車で乗れる場所が分けられていますので、予約した方に進みます。

次に、座席を探します。

購入時にオプションで座席予約をした場合、車両番号と座席番号の記載があるので、探しましょう。

予約していない場合は、自分の経路以外の予約表示区間がある座席か、なにも表記がない座席を探します。

詳しくは座席の種類をご覧ください。

また、乗っている最中にチケットを購入したかどうか、確認する検札が行われます。

車掌さんが来たら、乗車券やオンラインチケットを見せましょう。

降り方

次の停車駅が近づくとドイツ語と英語でアナウンスがあります。

乗降口へ行き、緑のボタンを押してドアを開けます。

著者はどちらも全く聞き取れなかったので、DBアプリと車内の電光掲示板を見て降りました・・

電車が遅延した時の対処法

列車が遅延すると焦ってしまうかと思いますが、大丈夫です。

DBはよく遅延しますし、発車ホームや降車ホームが変わるといったこともあります。

遅延したときは、到着した時に都度アプリで経路を再検索し、次に乗れる電車を探しましょう。

すぬ
すぬ

DBアプリの画面下「Journeys」には遅延情報が即時に反映されるので、安心ですね。

もし購入した乗車券が乗車当日のキャンセルが不可のSparpreis・Super Sparpreisで、遅延が原因で乗り継ぎがうまくできなかった場合には、

列車の種類が同じで、電車の遅延が理由であれば、追加料金などもなく振替列車に乗ることができます。

近くの駅員さんに相談してみたら、丁寧に教えてくれますよ!

お得情報①:シティチケット(City-Ticket)を使いこなそう

シティチケットとは、130の都市でバス、Sバーン、Uバーン、路面電車を使って駅へ行ったり、駅からさらに移動したりできる切符です。

発行される条件としては以下の二つ。

シティチケットが発行される条件

・出発地または目的地が約130のシティチケット対象都市のいずれかにある

・乗車区間にシティチケットエリア内の公共交通機関の利用が含まれている

出発駅名や到着駅の後に「+City」という追加表示がされていれば、シティチケット込みという意味です。

例えば、ミュンヘンのシティチケットがあれば、ミュンヘン市内の指定範囲まで無料でUバーン、Sバーン、トラム、バスなどの各種交通機関を使うことができます。

対象都市や都市別の指定範囲については、こちらに各都市別にまとまっているので、目的地を探してみてください。

Flexpreisは、無料でシティチケットがついてきます。同乗者の分も無料です。

これまで片道100キロメートル以上である時のみ発券されていましたが、

出発地または到着地が対象都市であり、乗車区間にシティチケットエリア内の公共交通機関の利用が含まれていれば、区間距離が1 kmからでも付くようになりました!

Sparpreis・Super Sparpreisは、有料でシティチケットを購入できます。同乗者も追加購入することができます。

ただし、シティチケット区域内での公共交通機関への乗り換えが必要ない場合には、シティチケットは発行されません。

例えば、ケルン中央駅からベルリン中央駅までなど、DBの長距離列車のみを利用する場合などですね。

有料でシティチケットを購入する場合の料金は、場所によって異なります。

すぬ
すぬ

観光地でゆっくりいろいろな場所を見たい時に便利!

お得情報②:14歳までの子供は料金が無料(ICE、IC、EC)

信じられないですが、15歳以上の同伴者がいれば、長距離路線(ICE、IC、EC) の場合、14歳までの子供は無料で乗車可能です。

※乗車券1枚につき子供は4名までが無料で乗車できます。

ただし、14歳までの子供が同伴者なしで1人で乗車する場合には、半額料金が発生するので注意です。

すぬ
すぬ

まさに驚愕。。!子供連れには嬉し過ぎますね

ドイツ鉄道まとめ

改札もないし、遅延もするし、ホームも変わるし、日本の電車に慣れていると違いにびっくりしてしまいますが、ドイツ旅行では避けては通れないのが鉄道による移動です。

ドイツ鉄道の注意点

駅には改札がない。でも無賃乗車はしないように。見回りがくるのでチケットがないと即罰金。

ドイツ鉄道は遅延が多い。ホームもコロコロ変わるので要チェック。「DB Navigatorアプリ」がおススメ。

シティチケットや子供料金など、お得料金が色々設定されているのでチェックしよう。

快適なドイツ旅行を過ごすためにも事前の下調べと「DB Navigator」のインストールはしておきましょう!

ちなみにですが、「DB Navigator」は非常に使いやすいのでオススメですが、日本語対応はされていません。

どうしても日本語表示がいい!という方は手数料が少し上乗せされますが、日本語対応もされている「Omio」というサイトがデザインも似ていて安心です。ぜひ試してみてください。(アプリもあります)

さいごに、鉄道以外の交通手段についてはこちらの記事でも紹介しています。よければみてください。